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近年のイギリス問題 後編

ブレクジットの根本

ブレクジットの根本としては経済問題とは別次元の「栄誉ある大英帝国」という部分にあると思われます。

だからこそそれが、EUを離脱しわたしたちのことはわたしたちが決めるという独自路線を取りたいという事になったのです。

「大いなるイギリスを取り戻す」この考え方はどこかに似ていると思いませんか。そう「偉大なるアメリカを取り戻す」というフレーズを繰り返し使用したアメリカのトランプ大統領です。

もちろんこの考え方が正しいとか正しくないという話ではありませんが、時にこういった「感情」のようなものは、時に経済などの損得勘定を飛び越えるというものです。

今後のイギリスの課題としては、EUとの交渉の末これまで通りというわけにはいかない部分が出てくるとされます。

つまりはEUとイギリスが「いいところ取り」を許さぬ姿勢を貫く以上、「関税ゼロ」の貿易で合意できても、非関税障壁は復活、イギリスはEU加盟国と同等の付き合いはできなくなることを示します。

そのような状況を見越して、国際競争力のある企業や人材の「イギリス離れ」が着実に進んでいくことが確実視されます。

そうなるとイギリスの国力はゆっくりとむしばまれていくことが予想されます。

現在、イギリスのポンド市場はポンドらしい値動きの激しい展開となっていますが、イギリスの経済指標として良い数字が出たとしても反応が鈍くなってきています。

結局は市場としてはゆっくりイギリス経済は地盤沈下していく可能性が高いことを意識していると言えます。

ただこのことはイギリス政府も認識しており、そうならないために諸外国との自由貿易協定の締結に非常に前向きな姿勢を見せていますが、それが実を結ぶのかに関しては不透明な状況です。

トレーダーとしては今後のイギリスを考える上では政治的な動きには特に注目しなければなりません。

EUとの交渉はもちろんですが、それ以外の国との関係性には注意したいところです。


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