南アフリカのランドについては上値は抑えられる展開が続きそうです。
南アフリカは金やプラチナの産出国であり、鉱産資源という意味では世界有数の国です。
しかし昨今は経済状態が厳しい状態が続いています。
今回は南アフリカが発行するランドの今後について考察していきます。
弱い経済が目立つ南アフリカ
先日発表された南アフリカ消費者物価指数は前年比は市場予想の3.0%でしたが、それを下回る2.9%でした。
経済のエンジンともいえる消費については弱い数字が出てしまいました。
この数字は南ア準備銀行(SARB)のインフレ目標バンドの3-6%を下回るものであり、南アフリカ経済がうまく回っていないことの証明でもあります。
そういった状況もあり南アフリカ準備銀行は政策金利の据え置きを決定しました。
ただこれはトルコなどのいわゆる高金利国家が利上げをしている中で、相対的に南アフリカのランドの魅力を低下させることになります。
ランドは高金利通貨として、スワップポイントを獲得できることから非常に人気でした。
その魅力が薄まることによってランドに買いが集まる要素が減ってしまいます。
南アフリカの経済構造として重要な資源輸出も、価格が落ち着いてきており特需も見込めない状況になってきています。
これらの状況を考え合わせるとランドの上値というのは狙いにくい状況が固まりつつあります。
株式市場も軟調に推移していることもランド売りに繋がりそうです。
まとめ
為替相場の世界は相対性の関係で動くことが多い相場です。
これは構造的に通貨と通貨を交換するというものであるためです。
今回取り上げたランドは高金利でありスワップポイントを見込めるというのが大きな魅力の通貨です。
しかしその魅力がそがれつつあり、ランド需要そのものが低下するということが発生してきそうです。
南アフリカの経済状態も芳しい状態とは言えないため、今後も苦境が続きそうな見通しです。

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