ファンダメンタルズ

新興国へコロナウイルスの爪痕~トルコリラ~

世界の各所に経済的な被害を与えているコロナウイルスですが、医療水準や社会福祉が整っていない新興国の方が相対的に被害が大きくなりがちです。

今回は新興国通貨として人気があるトルコリラについて考察していきます。

トルコの経済的な被害は深刻か?

6月10日(水)に発表されたトルコの雇用統計によりますと、トルコの失業率は今年(2020年)の2月から4月までの3カ月間で0.9%減少し、13.2%となりました。

一見ポジティブな動向に見えますが、労働人口が大きく減っていることを考えると新型コロナウイルスの感染拡大で職を失った人の大部分は就活していないという結論にたどり着きます。

国内の動きが制限されている中で就活が始まらないのも当然です。

実際には失業しているのに就活していない人を統計に入れると、トルコの失業率は23%に大きく跳ね上がりますが、これが実態であると考えられます。

トルコリラについてですがここ1年の動きを見ると、基本的に円高トルコリラ安の方向に動いています。

これは単純にトルコリラの評価が下がってきているということが考えられます。

これはトルコの経済問題と地政学的な問題が絡んでいます。

トルコは周辺諸国の紛争に巻き込まれるような形になりつつあります。

シリアに加え、リビアの内戦にも関与していて、エジプトやサウジアラビア、ロシアに加え、直近ではフランスとも対立することになりました。

このように戦火に近い国の通貨というものは不人気になりやすく、傾向としては売られやすくなってきます。

まとめ

トルコリラはスワップ投資で日本では人気の通貨ですが、経済問題と地政学的な問題を抱えているハイリスクな国であると言われています。

そのためもし投資をするのであれば、そういったリスクを込みで考える必要があります。

長期的には展望が立てにくく、投資の主軸としては考えるべきではないと思います。

個人投資家としてはポジションを持つのであればロット数やリスク管理をシビアに行っていかなければならないと考えられます。


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