市場が注目しているのは、「いつ」「どの国」がテーパリングを開始、あるいは利上げを行うかです。
日本はようやく新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつあるという状況であり、なかなか考えにくいですが海外ではそういった状況になりつつあります。
特に早期の利上げが期待されるのはイギリスです。
今回はそんなイギリスの利上げについてフォーカスしていきます。
早期利上げ期待を背景に力強い動き
まずはイギリスの対外要因についてです。北アイルランド議定書を巡ってEUとの交渉が再開しています。
想定通り、EUとの交渉はお互いに平行線となっているようです。
イギリス側の責任者であるフロスト英首席交渉官は「双方に大きな隔たりがある」と語っています。
イギリスの国内としては早期利上げ期待を背景に力強い動きを続けており、ポンドドルは21日線を上放れる動きが続いています。
これを支えているのはイギリス国内のインフレです。10年債のブレークイーブン・レートは4.02%と、13年ぶりの高水準に達し、さらには消費者物価指数も前年比3.2%と、上げ幅は過去30年余りで最大でした。
このようにインフレ傾向はみられるのですが、イングランド銀行の早期の利上げに関しては意見が分かれるところです。
硬派のソーンダース委員は市場が想定以上に早期利上げを織り込んだのは適切との考えを示唆し、一方でテンレイロ委員はエネルギーと半導体の価格上昇に対応するために利上げを行うのは、インフレ上昇が短命な場合、自滅するだろうと語っています。
エネルギー価格の上昇について物価の影響が大きいだけに、素直に捉えるべきという意見もあります。
為替市場としては、ポンドドルはリバウンドの流れが加速し上昇が見られます。
まとめ
イギリスに関しては主要国の中では、最も利上げが早そうです。
というのもインフレという傾向が一番素直に見られる国であるためです。
トレーダーとしてはイギリス国内の要人発言を気にしたい局面で、またエネルギー価格の動向にも気を配りたいところです。

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