アメリカはトルコにCAATSA制裁を発動させることを決めました。
CAATSAは2017年に定めた「敵対者に対する制裁措置法」のことです。
この制裁処置はトルコがロシアから購入したミサイルを要因として行われました。
今回はこの制裁とトルコの今後とリラについて考察していきます。
敵認定を受けたトルコ

今回の引き金になったのは、トルコからロシアから購入した地対空ミサイルS-400です。
アメリカこれまでにこの制裁対象とした国はロシア・イラン・北朝鮮です。
トルコは軍事的にはNATO(北大西洋条約機構)加盟国であり、アメリカとは一応同盟国の関係にあります。
ただ今回の制裁内容としてはSSB(トルコ国防産業庁)とその幹部らを対象としたもので、ロシアなどに行われている経済的打撃を与えるものではありません。
そのためあくまでもトルコへの警告メッセージに近いものだと考えられます。
トルコの国防政策としては装備の国産化に力を入れています。
しかしながら重要な技術は簡単には開発できないので、アメリカからの輸入品に頼っています。
これまでアメリカ政府としては制裁には否定的でしたが、政権が変わろうとしているタイミングでの発動となりました。

市場ではトランプ大統領が、バイデン新大統領への置き土産として発動させたとも言われています。
為替相場としてはアメリカがトルコを「敵」と認定したことは大きなリスクとして捉えられています。
ただ相場としてはそれほど動いていません。しかしながらアメリカがトルコを敵認定したことは大きなインパクトを持ってくる可能性もあると思います。
まとめ
トルコはエルドアン大統領の独裁とも言える状況が続いており、アメリカからは警戒感が強くなってきています。
バイデン新大統領としてもなかなか頭が痛い問題の一つです。
トルコは地政学的にアジアとヨーロッパの入り口にあり、この地域の不安定度が増せば世界的なリスクとなりえる場所であります。
個人投資家としてはとにかく今後のアメリカの動きというものが気になるところです。

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