為替相場もクリスマスウィークに突入し、本来なら市場参加者も少なくなり値動きが小さくなりがちな機関です。
しかし今年は若干様相が違うようです。イギリスのEU離脱問題が大詰めを迎えており、交渉の結果次第では市場は大混乱となる可能性もあります。
交渉結果が出てこないブレクジット問題
イギリスがEUを離脱するにあたって、いいリスとEUとは自由貿易協定(FTA)などを含む取り決めが必要となります。
その協定をまとめるための移行期間が2020年末までとなっており、もう時間はほとんどない状況です。
両者の隔たりとなっている点は2つで、1つは「漁業権の問題」、もう1つは「公正な競争条件」つまりは貿易に関する取り決めです。
漁業権問題はEU加盟各国間では割り当てられた漁獲上限を守る限り、他国の海域(排他的経済水域:EEZ)での漁が認められてきました。
しかしイギリスがEUを離脱したことでイギリスの近海でEU加盟国が漁が原則できなくなるという問題です。
イギリスの近海はサバやタラなどが豊富で、EUの北大西洋全体の漁獲量の約35%を占めるとまで言われている豊富な漁場です。
イギリス国民のナショナリズムの高まりもあって両者引けない問題にまで発展してしまいました。
公正な競争条件」つまりは貿易に関する取り決めについて、EUは関税を撤廃する条件として、EU規制を順守することによる公正な競争条件を整えることを求めています。
一方イギリスは独自の基準を設けることを主張しており、交渉は平行線となっています。
為替相場としては合意にこぎつけるにしろ、決裂するにしろ大きな動きとなってきそうです。
うまくまとまれば今のポンド高の流れが一気に加速する可能性がある一方、交渉決裂が確定すれば一気のポンド売りも考えられます。
まとめ
イギリスのEU離脱問題は長い時間をかけて交渉を重ねてきましたが、ここまでもつれ込んでしまいました。
個人的にはもはや合意できるとはなかなか思えません。
どういった結果になるにしても為替相場は大きく動きそうなだけに、注目したい局面です。

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