EU離脱問題と新型コロナウイルスの感染拡大というダブルパンチを貰った形になっているイギリス経済です。
地理的に近いEUがユーロ基金やECBの積極的な動きによって経済の盛り返しを狙う中、出遅れ感の強いイギリスは外交努力などで何とか良いメッセージを市場に発信したいと躍起になっています。
今回はイギリス経済を復調させるために、イギリス中央銀行が検討している秘策について考察していきます。
イギリス中央銀行のマイナス金利導入はあるのか?

イギリス経済は非常に厳しい状態が続いています。
2020年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)が前期比20.4%縮小したと発表し、第1四半期の経済成長率はマイナス2%だったため、正式にリセッション(景気後退)入りとなりました。景気後退を食い止めるために中央銀行が出来ることは、「金融緩和」です。
日本もアベノミクスでは、「異次元の金融緩和」を行いそれが評価されてきました。金融緩和政策の中でも、最も注目されるのが「政策金利」です。
イギリス中央銀行は「マイナス金利導入」を決断するのでは?という観測が市場に広まっています。
ベイリー英中銀総裁がきのうの議会証言で、「マイナス金利を採用する計画はないが、選択肢としては残している」と繰り返し言及していることもあり、マイナス金利導入も辞さない構えを見せています。
もしもマイナス金利導入を決断した場合、市場に与えるインパクトとしては絶大なものがあると思われます。
まとめ
苦境にあえぐイギリス経済を立て直す劇薬としてマイナス金利導入もあり得る状況にはなってきました。
EU離脱交渉も進展がなかなか見えない中で、手探りでの国家運営が目立ってきています。
ただ金融関係者の中には、「マイナス金利」の効果について懐疑的な見方も強く、為替相場としてどちらの方向に動くかは予想しにくい局面です。
ただ市場にメッセージとなることは確実なため、ポンドを取引する際にはできたトレンドに乗るという戦略にアドバンテージがありそうです。

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