FX

為替介入とは?その効果?~後編~

FXの世界で有名なスイスフランショック

FXの世界で有名なものとして「スイスフランショック」と呼ばれるものがあります。これも為替介入が絡む事件です。

2009年のギリシャ危機以降、対ユーロでスイス通貨スイス・フランが上昇し続けていました。

スイスが貿易黒字国で輸出大国、GDPの大半を輸出企業が生み出していたため、フラン高による国内経済の悪化は回避したいとの思惑がありました。

しかし市場の見方としてはギリシャ危機に端を発するリスク要因の高まりによって、「ユーロが売られてスイス・フランが安全資産として買われる」現象が続いていました。

そのためスイス・フラン高が続くという展開になっていました。それを是正するためにスイスは為替介入を行っていました。

しかしFXトレード同様に、買った後の通貨が値下がりすれば損失を計上します。

それによってスイス国立銀行は1兆円に上る巨額の損失を計上してしまいます。

為替介入の効果としても急激な上昇を食い止めるのがやっとで上昇傾向そのものは変わりませんでした。

2015年1月15日のスイス国立銀行(SNB)理事会で、2011年9月から約3年にわたって維持してきた、スイス・フランの対ユーロの上限1ユーロ=1.20フランの廃止を突如として発表します。

その結果ユーロを買い支えてくれると、ファンドなどがユーロの買いポジションを膨らませていたことで、急激かつ大幅な下落となってしまいました。

この事件が「スイスフランショック」です。

SNBは外貨準備高が国内総生産(GDP)の7割まで膨れ上がっていたことで、これ以上買い支えることは不可能と判断したとされています。

日足で4,000pipsほどの動きがありました。

この事件によってFXトレーダーには大儲けした人と大損した人の2極化が見られました。

このように為替介入が絡むとこういった大事件になることもあるのです。

そもそも為替介入は、強烈なトレンドが発生しているときに行う安全装置という認識が正しいものだと思います。

だからこそそれをあてにしたトレードはあまりお勧めできません。

しかしながらトレンドが強いと市場の話題として「為替介入」は出てくると思いますので初心者の方には知っておいてほしい用語です。


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