長期的な方向性が見えるPPPと実例
ハンバーガーを例に取り上げましたが、実際に「ビッグマック指数」と呼ばれるものがあります。
ビックマック指数は、全世界のマクドナルドでほぼ同一品質で販売されているビックマック1個あたりの価格を比較することで、各国の経済力や為替レートの妥当値(適正為替レート)を判断するために用いられる指標です。
身近な商品の価格が基準となるため、生活実感に近い値が求められるのが大きなメリットです。

ビッグマック指数では、「ビッグマックが安く買える国ほど国際的な購買力は低い」とされています。
日本のビッグマック指数のランキングは、年々低下しています。
2000年のランキングでは日本は第5位でした。
この時、日本のビッグマック価格は294円、一方アメリカは8位で2.51ドルでした。
この時の為替相場は106円でしたから、アメリカで食べるビッグマックは266円だったことになります。
しかし、日本の今のランキングは25位で、アメリカは4位。日本人にとってアメリカでの買い物は割高になってしまいました。
海外からの観光客が急増し、インバウンド需要が高まっていますが、その一因となっているのが、日本の物価が安く感じられているからで、ビッグマック指数はそれを示しているのです。
実際のビッグマック価格は、国によってまちまちです。
「お得な国」と「割高な国」が存在し、「一物一価の法則」は成立していないのです。
現実の為替相場が購買力平価からどのくらい乖離しているかを示すものでこれを示す指標として「BMI」があります。
日本のBMIは-36.33パーセントです。円相場が本来の水準である購買力平価に比べて、3割以上も過小評価されていることを意味します。
つまり円の実力からすれば、将来的には猛烈な円高という事になる可能性も秘めているとも言えます。
もちろんこれは様々な要因も含めているため正しい指標と言えるかどうかは微妙ですが、物価と為替というものは密接につながっていることは事実です。
とりわけ今後はTPPに代表されるような自由貿易協定が様々な国同士で結ばれる機会も増えてくると思いますので、物価がダイレクトに為替に影響してくるということも考えられます。

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