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新興国通貨特有のリスクとは?~後編~

新興国通貨の特徴

次にラテンアメリカで近年存在感を示すメキシコが発行する「ペソ」です。

メキシコはメキシコは実は経済規模自体は大きく、オーストラリアと同程度ある国です。

メキシコは自由貿易協定への参加が積極的な国であり、アジア太平洋経済協力(APEC)や北米自由貿易協定(NAFTA)へ参加しています。

強みとしては世界最大の経済国であるアメリカの隣という立地です。

アメリカへの輸出加工に力を入れており、国家ぐるみの戦略がうまくいっています。

リスクとしては地政学的にアメリカの影響を受けるとことです。

トランプ政権時には不法移民問題や貿易赤字の問題でメキシコがやり玉にあがるケースも見受けられました。

良くも悪くもアメリカの影響を強く受ける国です。

次に南米最大の経済圏を誇るブラジル「レアル」です。

ブラジルは南米に広大な国土を誇り、人口としても2億人を超えるなど経済成長の余地を感じさせる国です。

資源輸出国として存在感を持ち、世界経済が成長基調であれば資源の調達先として重宝される国です。

リスクとしては経済を支える設備投資面で脆弱であることと、国内的には貧富の格差が大きく治安が悪いことです。

子供たちが道端でサッカーをするストリートサッカーは貧富の格差の象徴でもあります。

治安問題も深刻であり、国としてのインフラがまだまだ整っていないのが現状です。

最後に世界最大の国である「ロシア」です。

国土面積は日本の約45倍にもなる広大な国土を持つ国です。

2000 年代に入り、ロシアは高い経済成長を遂げ、BRICS1の一員として 21 世紀の新興経済大国として期待されるようになりました。

これを支えたのは資源輸出が好調だったことです。

天然ガスなどの資源はロシア経済の屋台骨とも言えます。

そのため資源価格に経済が左右されるという側面を抱えており、その分安定性に欠けます。

政治的にもプーチン政権が続いており、この政権に対する非難も多くなりつつあります。

天然ガス輸出によってヨーロッパへの影響力を伸ばしており、今後はその面での摩擦も心配されます。

このように新興国と一口に言っても様々なリスクを抱えていることがわかります。

FXでこういった通貨に投資できることは魅力ですが、投資する際にはリスクをしっかり考える必要があります。


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