ユーロとドルの関係性
ドルを統括するアメリカのFRB(連邦準備理事会)の動きは世界中のトレーダーから注目され、この動きによって大きくレートが動くこともあります。
つづいてユーロです。
ユーロはEU諸国の共通通貨であるため、性質として機動的な動きを取ることが難しいと言われています。
というのはEUは連合体であるため各国の利害対立があるからです。

そのため例えばドイツは推し進めたいが、フランスは反対するなど内部での対立構造を抱えています。
さらにはイギリスがEUを離脱するなどEUの理想とは離れている動きも最近は見られます。
為替的にはユーロを統括するECBが気にしている点は対ドルとのパワーバランスです。
先日のECBのラガルド総裁の発言では「ヨーロッパ圏はアメリカのような段階にはない」という発言からもかなりアメリカを意識した政策を取っていることが推測できます。
それだけ対ドルとの関係性はヨーロッパ圏にとっては非常に重要であることの裏返しでもあると思います。
ユーロの信用力という面ではギリシャの財政問題など、ヨーロッパでは経済規模が小さい国の財政問題が課題です。
ギリシャの問題でもユーロの問題へと飛び火して、やがて世界を巻き込む大問題へと発展しました。

ドルとユーロのパワーバランスという意味では主導権を握るのはアメリカだが、アメリカの信用力低下のヘッドラインが出た時には資金がユーロへ流れ込むという現象が顕著です。
新型コロナウイルスの問題やアメリカが対中国関係悪化のニュースが出た時には、資金の行き先としてユーロへ流れ込むという構図です。
特に対中国問題に関してはEUは中国を非難しつつも、矢面に立つ展開は避けてきました。
だからこそ中国問題が注目を集める局面ではユーロが買われるということもありそうです。
今回はユーロとドルに関してですが、為替は相対性の中で動くものであり、その軸になるのはアメリカであるということを十分意識する必要がありそうです。

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