新興国通貨として有力なトルコリラですが、国内のインフレという問題に直面していました。
そのため経済的には金融引き締め、つまりは金利を上げる政策が必要とされていました。
しかしながらトルコはエルドアン大統領の力が強く、エルドアン大統領自身がイスラム金融の考え方の持ち主で、金利を上げる政策をここまで取れずにいました。
今回トルコ中央銀行は政策金利を15.0%から17.0%に引き上げました。市場はこのサプライズに対しての動きを見せています。
利上げの背景

トルコの今回の利上げには国内的な物価の高騰にあります。
消費者物価は前年比+14.03%に上昇しています。
なかでも目を引くのは、食料品の価格が2割以上高騰していることです。
食料品の物価高騰は国民生活を直撃する問題です。
利上げ反対派として知られるエルドアン大統領ですが、食料品物価の高止まりが国民の不満となって支持率を失うことになりかねないため今回の利上げを容認した形です。
これを受けてトルコリラが買われていますが、それまでが安すぎたという考え方も可能です。
トルコの問題点としては国際社会との孤立という問題を抱えています。
アメリカとは、トルコがロシア製ミサイルシステムを購入したことで、アメリカから制裁を受けました。
ヨーロッパとは東地中海のガス田権益を巡っての対立で、EU(欧州連合)もトルコに対する制裁を検討中であるという報道もあります。
そのほかにも地政学的に中東地域での緊張が高まり続けていることもあり、リスクが増大していると考えられてリラが売られていました。
その反動も大きく今回のサプライズでリラ円は13.55円付近から一時13.7127円まで急伸しています。
まとめ
市場としてはクリアな市場環境を求めており、エルドアン大統領の介入がリスクとして一番リスクとして捉えられていました。
今回の利上げで多少は透明性をアピールできたかもしれませんが、エルドアン大統領の影響力が健在の限りリスク要因となりそうです。
個人投資家としてはリラが売られた要因は何も解決されていないため、この動きは一時的と見るのが自然です。

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