今年の大きなテーマだったイギリスのEU離脱交渉ですが、ようやく合意へこぎつけました。
年末へ向けて期限が迫る中で、ぎりぎりの合意だったと思います。
これによってひとまずイギリスが合意なき離脱ということにはならないということになり、ヨーロッパを巻き込んだリスクは回避されています。
なんとかひねり出した合意条件
ここまでもつれ込んだ離脱交渉ですが、もめていた案件としては貿易問題と漁業権問題です。
まず貿易問題としては「FTAを結び、来年(2021年)1月以降も関税ゼロの貿易を続ける」 「英国とEUの間で公平な競争が担保されない場合は、是正措置を講じる」という2つのルールで合意しました。
経済的な混乱を避けるために現状のルールとほぼ同じものという結果となり、混乱はほぼないと思います。
これによって経済的なダメージはかなり低減されます。

もう一つの漁業権問題については「EUの漁業が予見可能性を持てるよう、5年半に渡る漁業権を確保する」となり、EUにイギリスが譲歩した形となりました。
このことは大きな意味を持ち、結局は大方の予想通りにイギリスが折れる形になったことを示します。
もともとイギリスがEU離脱を推し進めたわけですから、交渉段階としてどうしても不利な立場となることは否めません。
為替相場としてはポンドの下落のリスクが低下した結果となりました。
これまで合意なき離脱となるのではという懸念が大きくなるたびに売られていたポンドですが、これによっていったん売られる要因は少なくなりました。
まとめ
市場の正直な感想としては「ようやく・・・」というのが本音でありここまで振り回された印象が強いです。
そのため合意がされても実際の相場の反応は、かなり鈍いものとなっています。
いわば振り回されて疲れ果てているといったところです。
合意の内容としてもサプライズ感はなく、いったんは落ち着いた値動きとなってきそうです。

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