トルコではエルバン財務相が1日に辞任し、後任はネバティ同省副大臣となりました。
エルバン財務相はエルドアン大統領の低金利推進の方針に対して批判的なスタンスを取ってきた人物です。
この人物が辞任したことによって本格的にエルドアン大統領の低金利政策が実施されることが見えてきました。
今回はそんなトルコにフォーカスしていきます。
リラ安が継続
トルコで強権を振るうエルドアン大統領はイスラム金融支持者であり、イスラム金融の考え方では「金利は悪」です。
そのため一貫して政策金利を下げることを求めてきました。
ただトルコ経済としては深刻なインフレが足を引っ張る状態となっており、最近では原油高によるエネルギー価格の高騰によって、さらにインフレが深刻になるのではないかとも言われる状況になってきています。
今回の人事で後任となったネバティ氏はツイッターで、政策金利をインフレ率より高く維持する必要はないと表現するなど、エルドアン大統領の低金利路線に賛成する姿勢を示しています。
これを受けて市場はエルドアン氏の強権的な政治とその方針に冷たい反応を示しており、一気にトルコリラ売りの反応となりました。
ドルリラは13.80台まで一時上昇し、リラ円でも8円台を付けるなどリラが売られています。
この動きを受けてトルコ中銀は2014年以来となる介入を実施しています。
効果は一時的なものとどまっています。
まとめ
今回の人事を受けて、トルコの低金利政策は確実視される状況になっています。
直近でもトルコ中銀の理事を解任するなど強権的な政治も続いており、トルコの透明性には疑問符が付くところとなっています。
トレーダーとしてはトルコに関しては今後もこういったニュースが続くと見るのが妥当と考えるべき局面です。
そういったニュースが出るたびにトルコリラ売りの嵐が吹き荒れるということは想定しておかなければなりません。
政策金利が予想通り下げられるのかも注目です。
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