ファンダメンタルズ

歴史的急騰となったトルコリラ

エルドアン大統領の専制的な政治が嫌われるトルコリラですが、ここに来て歴史的な急騰を見せました。

というのもエルドアン大統領が通貨安による国民の負担軽減につながるとする一連の措置を発表したことがきっかけとなりました。

今回はそんなトルコリラにフォーカスしていきます。

トルコリラ急騰

リラは一時、1ドル=18.4リラと10%を超えて下落していたが、エルドアン大統領の発表を受け25%高の13.15リラで取引を終えています。

スコシアバンクのFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「市場ではリラの売り持ちが非常に大きくなっていたと思われる。

エルドアン氏が国内投資家の貯蓄をリラの変動から守る措置を発表したことで、一定の買い戻しが入った」と指摘しています。

エルドアン大統領は「金利引き下げにより、数カ月以内にインフレ率の低下が見られるだろう」とし、「この国はもはや高金利で財を増やす者の天国ではなくなる。

「輸入天国ではなくなる」と主張しています。

ただこのコメントからも明らかなように金利引き下げを継続する見通しであり、トルコ政府の補償によっては今度、急落する可能性も十分に考えられます。

どちらにせよエルドアン大統領の強権的な金融政策には批判の声も大きく、トルコリラの相場環境は激しいものが続きそうです。

リラ円は一時1リラ=10.301円までリラ高・円安が進行していますが、一時的な動きと見るトレーダーも多いようです。

まとめ

エルドアン大統領はイスラム金融的な考えの持ち主であり、今後も低金利政策を続ける可能性が高く、政府が通貨安による国民生活への弊害をどこまでカバーすることが出来るのか注目されます。

また今回は具体的な手法も示されておらず、懐疑的な見方も強いです。

トレーダーとしてはこれまで売られこんでいたトルコリラが急騰したことで、ポジションを一気に市場が解消したとも考えられます。

今後の動向には注視していきたいところです。

どちらにせよ荒れたトルコリラ相場となることは確実視出来そうです。


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