ファンダメンタルズ

FOMCの慎重なスタンス

アメリカではFOMCの結果が公表されました。

パウエル議長の会見も行われました。内容としては終始ハト派な印象となっています。

今回はアメリカ経済の動きと今後の展望にフォーカスしていきます。

現状維持のFOMC

市場の予想としては今回のFOMCでは、現状維持的な動きとなるだろうと予想されていましたが、一部では現在の景気刺激政策の出口戦略や規模縮小について踏み込んだ発言があるのではという期待感も一部からは聞こえていました。

しかしFOMC声明では「経済活動と雇用は力強さを増した」と景気認識は引き上げたものの、「インフレは上昇したものの一過性の要因を主に反映」とし、さらにパウエル議長は「インフレの一時的上昇は利上げを正当化しない。

まだ資産購入ペース縮小について協議する時期ではない」と発言しています。

このようなハト派な発言の根拠としてはサービス業を中心とした雇用の弱さがあります。

現状アメリカでは多くの人が離職しており、特にサービス業を中心に新たな職を見つけるのに苦労している現状があります。

サービス業は世界的なパンデミックで影響が大きい部門であり、経営者側もアフターコロナが聞こえる中でも変異株など今後のリスクも考え、積極的な新規採用には至っていない状況です。

そういった状況も踏まえて、今回のハト派な内容に終始したと思われます。

アメリカのFRBが雇用状況を重要視するスタンスは近年顕著になっており、今後もFOMCなどの重要イベントでは「雇用状況」を最大のファクターとして考えることが重要です。

まとめ

アメリカの経済は着実に回復を見せていますが、今回のFOMCはハト派な内容に終始しました。

為替相場としては今回の発表であればそれほど動きそうにはありません。

今回強調したサービス業の雇用問題がどういった進展を見せるのかトレーダーとして注目しなければなりません。

それによってはFRBが動き、為替相場が動きを見せていきそうです。


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