ファンダメンタルズ

金融政策の据え置きイギリス

今週のイングランド銀行の会合で金融政策の据え置きを決定しました。

市場としては利上げの可能性もかなり織り込んでいたこともありポンドは急落する結果となりました。

今回はそんなイギリスの金融政策と景気動向にフォーカスしていきます。

インフレと利上げ

今回のイングランド銀行の会合で金融政策を据え置いたことによって市場としては、利上げ観測が後退しています。

特に年内の利上げはないのではという声も強まっています。

今回の会合では7対2で政策金利の据え置きを決定しました。

利上げを支持したのはラムズデンBOE副総裁とサンダースMPC委員の二人にとどまっています。

ベイリー総裁は会合前には「中銀はインフレ圧力を抑制するために行動する必要がある」と発言し利上げを匂わせるものでしたが、会合では利上げを支持せず、一連の利上げで来年のうちに政策金利が1%に達するとの市場の見方に対し、「急激に利上げを行えばインフレ率が目標の2%を下回る可能性がある」と警告しました。今回はベイリー総裁の発言に市場が振り回された形です。

しかし今回の会合ではインフレ率を目標水準に保つために「今後数カ月内」の利上げが必要だとの見解を示し、12月にも利上げに踏み切る可能性は残されています。

ただここにきてイギリス国内ではまたコロナウイルスの感染が広まっており、景気の不透明感は強まってきました。

ポンドの見通しとしては利上げという事を念頭に置きつつも、不透明な情勢が続きそうです。

また中央銀行と市場のコミュニケーションが上手く行っていない印象もあり、発言によるポンドの変動にも気を付けたいところです。

まとめ

今回の会合では市場の期待は裏切られることになりました。

利上げが遠のいたことでポンドはショック的な動きとなりました。

イギリス国内では確かに不透明な状況がありますが、ベイヤー総裁の発言もあり期待は高まっていました。

トレーダーとしてはさまざまなシナリオを想定しなければならない展開が続きそうです。


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