イギリスの中央銀行、イングランド銀行(BOE)は16日、政策金利を現在の0・1%から0・15%引き上げ、0・25%にすると発表しました。
利上げ観測は出ていたものの、次の会合という見方が強かったため市場としてはサプライズとなりました。
今回はそんなイギリスにフォーカスしていきます。
スタグフレーションを警戒
新型コロナウイルス危機後に利上げに踏み切るのは、主要国の中央銀行としては初です。
BOEの利上げは18年8月以来、3年4カ月ぶりで経済回復の過程で生じているエネルギー価格の高騰や人手不足、物流の混乱を背景にイギリスでは物価の上昇傾向が見られています。
11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5・1%上昇しており、目標の2%を大きく上回る状況となり、通貨の価値が下落しています。
BOEは来年4月に物価上昇率が6%付近でピークに達すると見込んでおり、いよいよスタグフレーションが強まる前に手を打つ形です。
BOEは今動くことで、後になってより急速かつ大幅な利上げを避けられるかもしれないという側面もあるかもしれません。
というのもBOEは政策金利の最終到達点を2023年末の1.25%前後と見込んでいますが、アメリカでは政策金利が24年に2.1%、長期的に2.5%まで上昇すると予想されています。
つまりイギリスだけ突出して金利が高いという状況は避けられるという思惑もあると思います。
為替相場としてはこの発表を受けてポンドが買われました。
ポンド円では150円を突破する動きとなりポンドが買われています。
まとめ
BOEが今回利上げ発表を行ったことはサプライズであり、そのほかの主要な中央銀行もこれに追随する形となることが考えられます。
ベイリー総裁の積極的な政策転換とも言えそうです。
トレーダーとしては金利が高いところに資金が集まるのはセオリーですが、それによって新興国通貨がどう動くのか注目したいところです。
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