「アジア通貨危機」という事件をご存じでしょうか。
アジア通貨危機は1997年7月に、タイの通貨バーツが暴落したことから連鎖的に発生したアジア各国の通貨の大暴落です。
FXは通貨を取り扱うため、通貨の暴落によって大きなリスク、あるいはチャンスとなります。
過去の事件を振り返ることで、これからのトレードに活かしていけるポイントは必ずあると思います。
始まりはタイの通貨 バーツ

タイの通貨であるバーツが急落したことが原因としてアジア各国の通貨が下落した現象です。
直接的な要因としてはアメリカのヘッジファンドを中心とした機関投資家が猛烈な売りを仕掛けたことによるものです。
これだけの売りを仕掛ける背景には「ドルペッグ制(固定相場制)」というものがあります。
これは自国の通貨の交換レートを固定するもので、例えば日本でこの制度を導入すると、 1ドル=150円のような形で交換レートを固定します。
この制度のメリットとしては通貨レートを固定するため、当然ですが為替レートが安定します。
そうすると発展途上国の場合は先進国からの投資を集めやすいという側面があるのです。
アジア通貨危機当時のバーツは不当に低い評価でドルペッグ制を導入しており、その部分に市場とのギャップが生じていたのです。
そこに目を付けたヘッジファンドは巨額をとおじて「バーツ売り」を行います。当然通貨が売られると交換レートは下がっていきます。
その下落に合わせて一般投資家からの売り注文も集まります。
そうしてさらにバーツが下落していくという仕組みです。
ではどうやってヘッジファンドは儲けるのかと言えば、それは「空売り」です。 「空売り」というのは、いろいろな所から通貨を借りてきてそれを売ってしまうということです。
タイのバーツをたくさん持っている銀行からバーツを借りるのです。
借りてきた銀行等にバーツを返すのですが、その時には「高い所で売って安い所で買い戻している」ため、ヘッジファンドは大儲けできるのです。
簡単に言えば、空売りという手法は相場が逆に動いたときに儲かるのです。

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