ファンダメンタルズ

ビッグイベントを控え警戒感蔓延

為替相場のビッグイベントとして、「FOMC」と「アメリカ1--3月期国内総生産(GDP)速報値」の発表が控えています。

新型コロナウイルスによって世界経済が大きく失速する中で、どのような統計が出るのか?またFOMCの出方は非常に注目されています。

今回はこれらのビッグイベントへ向けての為替相場の動きを考察していきたいと思います。

為替相場は警戒感上昇中

現在の為替相場はやや円高傾向に振れつつあります。

これは日銀の政策金利決定会合が先行して行われたためです。

日銀の発表にはそれほどインパクトのある内容はありませんでしたが、そのことが安心感をもたらしていると思われます。

まずは「アメリカ1--3月期国内総生産(GDP)速報値」ですが、前期比年率▲4.0%と予想されていますが、最悪の予想が▲15.0%となっており予想の幅も非常に大きくなっています。

4--6月期GDPも、▲20%~30%と予想されていることで、ネガティブサプライズ(ドル売り要因)に要警戒となります。

これに関しても「予想がつかない」というのが市場関係者の正直なところだと思います。

この数字が予想以上に悪いのではないか?という悲観的な見通しから円買いが加速している要因のひとつだと思います。

次に「FOMC」ですが米4月の非農業部門雇用者数が▲2000万人、失業率が15%と予想されています。

そのため米国経済の景気後退局面入りが確実視されていることで、追加緩和措置の可能性に要注目となります。

日銀も切れるカードが少ない中でも金融緩和策をとってきたように、アメリカでも金融緩和策が出てきてもおかしくない局面だと思います。

その結果としてドル売りという流れも予想されます。

まとめ

世界経済がコロナウイルス後の経済を考え始めた局面に来ていると思います。

世界経済の中心ともいえる、アメリカの景気状態は市場関係者が固唾をのんで注目する項目です。

とくにGDPは中国でもマイナスを計上していますので、アメリカの数値によってどれほどのダメージがあるのかを見るための良い指標です。

FOMCも含めてどのようなメッセージを市場へ送るのかも含めて注目のイベントとなりそうです。


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