ファンダメンタルズ

カナダドル買い強まる

世界的なコロナウイルスの感染拡大によって、金融の世界では景気刺激策として政策金利を低下させることを各国の中央銀行は行いました。

市場に流すお金の量を増やして景気を刺激するという戦略ですが、これを正常水準までいつ戻すかという事が市場の注目を集めています。

お金の量が増えるということはインフレを助長させるものであり、インフレ率との兼ね合いが重要なポイントとなってきます。

今回は2022年の利上げを明言しているカナダにフォーカスしていきます。

カナダの積極的なアナウンス

カナダ中央銀行は金利の誘導目標を過去最低水準の0.25%に据え置くこと発表しましたが、市場にインパクトを与えたのは利上げについて言及したことです。

各国の中央銀行は「多少のインフレを許容しつつ、利上げのタイミングについては慎重」というスタンスが目立ちます。

しかしカナダ中央銀行がその流れに対して先陣を切った形です。

経済見通しを大幅に引き上げ、具体的には2022年中の利上げについて明言しています。

そのほかにも国債の純買い入れ目標を40億カナダドルに減らして30億カナダドルにするなど、コロナ対策としては一区切りといった印象です。

声明では「経済のスラックが吸収されるまで金利を実効下限で維持することに引き続きコミットしている」としています。

これらを受けてカナダドルが買われるという展開になってきています。

カナダ中央銀行が経済見通しに強気であることに加えて、銅価格が2011年以来の水準に上昇していることも要因の一つとされます。

地理的にも好調なアメリカ経済の恩恵を受けられる国でもあります。

まとめ

アフターコロナを見据えて金融正常化がどのタイミングかが非常に注目されます。

カナダはいち早く利上げについて言及したことで、カナダドル買いというシンプルな流れになってきています。

生産活動が軌道に乗れば、必要になってくるのは資源であり、資源国家であるカナダの存在感は増していきそうです。


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