スイスフランショックとギリシャ危機
スイス中央銀行が行った売り介入は市場に対して意図とは異なるメッセージを送ることになりました。
それは「一定水準以上になれば売り介入を行う、つまりはこれ以上高値にはならない」ということです。
これによってユーロ/スイスフランが1.2000を下回らない、フランがこれ以上値上がりしないように介入を行うため「絶対に1.2000よりも下にはいかない」という共通認識がトレーダーに出来てしまったのです。
それからトレーダーたちは、スイス中央銀行の売り介入を根拠に、1.2000を背にした大量の買い注文が集まっていきました。
そうして1.2000ラインの崩壊の時を迎えます。

2015年1月15日、現地時間午前10時30分「スイス中央銀行は為替介入をやめる」との一報が世界を駆け巡りました。
わずかな時間でユーロ/スイスフランは約40%も下落、スイスフランの急騰となったのです。
ドル円相場で言えば、現在は1ドル=110円ぐらいですので、これが一瞬にして70円台に突入する計算になります。
そう思えば凄まじい為替変動だったと言えます。
急激なスイスフラン高の結果、スイス国内の観光産業を中心に大打撃を受けたと言われています。
さらには国内の物価高にもつながったためスイスに与えた影響は大きかったのです。

なぜこの為替介入をスイス中央銀行が突然やめたのかについては明らかになっていませんが、為替介入の結果当然ですがユーロが大量に積みあがる訳です。
ユーロ安による為替差損も大きかったのですが、介入によって損失がふくらむことに、不満の声が出ていたのかもしれません。
FXの世界では当然ですが、阿鼻叫喚の状況となりました。
大手の海外FX業者の破綻や個人でも規模な損失が話題となり、ショッキングな出来事として報道されました。
このことから教訓としてはやはりリスク管理の重要性です。
相場に絶対というものはないということであり、FXはレバレッジをかけて取引を行う分リターンも大きいですが、リスクも大きくなるということをやはり、肝に銘じてトレードすべきということだと思います。

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