ファンダメンタルズ

ECBの経済見通し

EUが発行するユーロを統括するECBが今後の経済状態を予測した経済報告を公開しました。

ECBが今後の経済状態についてどういった考え方を持っているのか探るためにはこの内容をチェックしなければなりません。

今回はECBの経済見通しについてフォーカスしていきます。

インフレは限定的?

まず経済回復については、コロナウイルスワクチンの接種が進むことによって、経済の回復スピードは堅調となるという見方が強まっています。

ただ短期的には経済の急回復による混乱や、エネルギー価格の高騰などがリスク要因として挙げられています。

エネルギー価格の高騰は直近では非常に顕著になっており、市民生活の中でもガソリン価格の高騰など影響を及ぼしてきています。

金融政策については、基本的には現在の政策を基本とし的を絞った経済対策が有効という見方を示しています。

インフレについては、現状の高インフレ局面は当初予想よりも長引く可能性も、来年中には低下と予想しています。

この根拠としては現在のインフレはエネルギー価格の高騰などが物価上昇に反映されており、エネルギー価格が落ち着けば自然に物価も落ち着いてくるという考えです。

経済見通しに対するリスクは概ねバランスが取れており、インフレが中期的にECBの2%の目標で安定することを確実にするために、必要に応じてすべての手段を調整する準備するべきと締めくくっています。

内容としては現在の経済政策の継続が主なものとなっており、金融緩和政策の維持を基本とするものでした。

アメリカがテーパリング開始する中で、やや保守的な内容とも言えるかもしれません。

まとめ

保守的な経済見通しとなったことで注目したいのは諸外国との差です。

特にアメリカがテーパリング開始となる中で、この差がどういった評価差につながるのか注目したいところです。

トレーダーとしては、ドルとユーロのパワーバランスを見極める展開が続くことは念頭に置いて置きたいところです。


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