ファンダメンタルズ

コロナショックにみる新興国通貨の脆弱性

コロナウィルスの猛威は世界中に広まり続けています。

その影響はニュース等で取り上げられる先進国だけでなく、新興国でも被害は甚大です。

特に今後は衛生環境が良くないアフリカ地域への感染拡大を防ぐことは、世界の重大な課題の一つです。

今回は新興国通貨がコロナショックでどのような影響を受けているのかを、考えていきたいと思います。

人気の新興国通貨の動き

新興国通貨として人気なのはトルコの「リラ」と南アフリカ共和国の「ランド」です。

この2つの通貨は高金利通貨ですので、低金利の通貨である円で買うことで金利差であるスワップポイントを得るというスタイルの投資が人気です。

まずは「リラ」ですが、これはコロナショック以前よりも約10%の円高となっています。

特にトルコでの感染拡大が報じられて以降は、円高傾向が続いています。

スワップポイントを目的に長期投資を目論んだ投資家には、苦しい流れになっているのではないでしょうか。

次に「ランド」ですが、こちらはコロナショック前より約20%の円高となっています。

こちらの通貨もスワップポイントを目的に長期投資を目論んだ投資家には、苦しい流れになっているのではないでしょうか。

南アフリカでは27日からは全土で外出禁止の措置が取られていますが、経済的に貧しい黒人が多く暮らす地区では、大勢が外出を続けています。

また経済状態の悪化により、さらなる失業率の増加などの悪循環も心配されています。

まとめ

南アフリカでは外出制限を受けて、白人を中心に富裕層が暮らす住宅街などでは住民が自宅にとどまっているのに対して、経済的に貧しい黒人が多く暮らす地区では、大勢が外出する現象が見られ、南アフリカ社会の分断という新たなリスクも考えられます。

このように新興国通貨というものは「何らか」のリスクを抱えた国がほとんどです。

新興国通貨への投資はスワップポイントは魅力ですが、こういったリスクを常に抱えているという事を深く、考慮して投資を行うべきだと思います。


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