ファンダメンタルズ

アメリカの経済政策と財政赤字

アメリカではバイデン大統領が推し進める巨額の経済対策による効果が注目を集めていますが、負の側面である財政赤字についても考えていきたいと思います。

財政赤字問題は先進国のほとんどが悩みとして抱える問題であり、アメリカの財政赤字も膨らみ続けています。

アメリカの財政赤字とドル相場について考察していきます。

過去最大の財政赤字を上回る可能性

アメリカの2021会計年度上半期(20年10月~21年3月)財政赤字は、1兆7062.45億ドルと上半期での過去最大を記録しています。

これは新型コロナウイルスによる経済ストップによる税収減と対応策としての財政出動の結果と言えます。

ただバイデン大統領が推し進める巨額の経済対策によって昨年度の3兆1319億ドルの過去最大の財政赤字を上回る可能性が高まっています。

経済対策の財源としては主に新規のアメリカ国債に頼る構造です。

そのためアメリカ国債の入札にも注目が集まっています。

アメリカ国債の金利上昇はアメリカ財政への不信感の高まりとも考えられるため、そのままドルの評価にもつながってくるテーマです。

さらには巨額の財政赤字となればアメリカ国債の格下げ懸念も高まってきます。

アメリカ国債による資金調達を非居住者による米国債投資に依存する場合、投資を誘引するためには、ドル安誘導の可能性が高まることにも繋がってきます。

これらのように直接的な要因ではありませんが、ボディーブローのようにドル安へとつながる要因は考えられます。

まとめ

世界経済のリーダーであるアメリカの財政問題は世界経済へ直結してしまいます。

だからこそアメリカの問題が世界的に注目される訳です。

個人トレーダーとしてもこの問題は対岸の火事ではなく、世界経済に飛び火する可能性を秘めています。

問題の本質としては「ギリシャショック」と同様のものを感じるため警戒は必要です。

バイデン大統領の経済対策の効果が出なかったときには連鎖的な動きとなる可能性もあります。


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