コロナショック後の経済について注目が集まるなか、注目されていたFOMCを通過しました。
今回はFOMCの内容を考察し、今後の為替相場について考えていきます。
やや保守的な内容にとどまったFOMC

今回のFOMCで注目されたのは、「マイナス金利導入」と「イールドカーブ・コントロール(YCC)の導入」についてです。結論から言えば、どちらも導入されるには至りませんでした。
「マイナス金利導入」については現在アメリカはゼロ金利政策を実行していますが、それ以上の政策は実行されませんでした。
ただゼロ金利政策については2022年末までゼロ金利を維持するとの見通しが示されました。
これはFOMC内でのマイナス金利の導入に慎重派の理事たちも多く、よっぽどのアメリカ経済に対するマイナス材料が出ない限りは、マイナス金利導入とはならない情勢です。
アメリカ国内にもマイナス金利の効果に対する疑問視を多く、導入には困難な状況です。
「イールドカーブ・コントロール(YCC)の導入」についても検討されたものの、導入は見送られました。
これについては、世界のベンチマーク使われている長期金利をコントロールすることに対する難易度を意識した格好です。
これらによって慎重な内容となったため、市場としてはやや肩透かしを食らった格好でそれまでのドル買いの動きが一服して円高傾向になってきています。
市場の期待が高かっただけに悪くない内容ですが、失望感が広まっています。
まとめ
市場全体に言えることですが、期待感が高ければ高いほど失望感が広まりやすい傾向があります。
今回のようなFOMCや指標発表時などは「悪くはないけど・・・」という結果でもそれまでとは逆の動きをすることも多いです。
それはやはり市場が期待感込みで動いていることが要因です。そのため現在の動きが実体経済によるものなのか、それとも期待感での動きなのかを精査する必要があります。
今回の円高の動きは円が買われるというよりはドルが売られる動きなので、そう長くは続かないと思われます。

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