ヨーロッパ圏のポジティブなニュースとして「ユーロ基金の創設」が話題になっています。
今回のようなコロナショックのような危機に対して経済的な対策という意味で模索されている巨額の基金です。
しかしそのユーロ基金が創設の危機になってきています。その背景にはユーロ内の対立構造があります。
今回はその対立構造とユーロ基金によって為替相場の反応について考察していきたいと思います。
なかなか一つになれないEU
EUはそもそもヨーロッパ圏で一つの集合体を作り、アメリカや中国などに対して存在感を示そうとしてきた連合です。
しかしそれぞれの国の対立から、重要議案を決められない組織になりつつあります。イギリスのEU離脱もイギリス国民のナショナリズムの高まりもありますが、その根源にはEUに所属するメリットが不明確になりつつあるという部分があります。
特にこれまでのEUの中の歴史を紐解けば、ドイツとフランスの対立であったり、ともすればドイツ・フランスという大国と南欧や東欧の比較的貧しい国との対立が見受けられます。
今回のユーロ基金の問題もこの対立軸の中の問題になってきそうな気配です。
市場関係者もこれまでの対立の枠組みを超えるような先進的な基金という認識で期待感が先行してきましたが、これがとん挫することで一気の失望ユーロ売りという流れになってもおかしくありません。
そうならないためにもEUの団結という部分がキーポイントとなりそうな気配です。
まとめ
今回はまとまるであろうというニュアンスでとらえられていたユーロ基金が交渉難航のためなくなってしまうかもというユーロにとってはネガティブなニュースとなってしまいました。
そのため今後の展開としてはユーロ基金成立からのユーロ高シナリオとユーロ基金が不成立で失望からのユーロ売りシナリオの2つを想定するべき状況にきています。
個人投資家としては結果待ちのスタンスで、どちらかの流れに乗るというシナリオが良さそうです。
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