EUとイギリスの交渉期限を今月末に控え、両陣営とも交渉のテーブル以外でも心理的な駆け引きが目立ってきました。
イギリスとしては何としても妥協を引き出したい、EUとしては離脱のハードル出来るだけ高くすることで、イギリスに続く離脱国を防ぎたいという両者の思惑が入り乱れています。
経済の世界ではこの両者の交渉を固唾をのんで見守っている状況が続きます。
部分合意という新たな選択肢
このまま両陣営とも妥協できない状況が続くとすれば、「部分合意」という新たな選択肢が現実的になってきそうです。
交渉に残された時間は少なく、何らかの結論を出さないといけない状況ではあります。しかしお互いに相手の譲歩を求める姿勢に変わりはない。
だがこのまま「決裂」という結果で終わることは出来ないという状況です。
そうなってくると部分的に合意し、残りの部分は引き続き交渉を続けるということになってきそうです。
公平な競争環境と英水域の漁業権、確実に合意を履行させる仕組みの3大争点については決着は不可能かもしれません。
そうなった場合為替相場はどう動くのか?ということですが、まずはポンドについてはひとまず「合意なき離脱」は避けられたということで一定の評価を得ること出来そうです。
つまりは底堅い動きになりそうですが、上値を追うという展開は考えにくいです。
ユーロにしても買われる展開になる可能性が高いです。
ただユーロは、ECBがユーロ高を警戒しており何らか手を打ってくることも想定に入れなければなりません。
逆に言えば、どこまでユーロ高を許容するのかというお話になってきそうです。
まとめ
EU離脱問題については市場予想も割れている状況です。
結局合意までこぎつけるという楽観論もあり、強硬姿勢のまま決裂まであり得るとする論など錯綜しています。
ともかくトレーダーとしてはこの問題が一応の決着を見せるまでは、ポンドもユーロもポジションを持ちにくい展開となってきそうです。

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