今回はヨーロッパ圏の景気感にフォーカスしていきたいと思います。
ヨーロッパではコロナワクチンの接種に伴い、経済の正常化が進んでいます。
この流れが継続すれば経済の回復も見えてきそうです。
ただ地域差が見られることによってECBはこれまでのような画一的な政策を取りにくい状況になってきています。
今回はヨーロッパ経済と金融政策をテーマとしていきます。
気になるのはECBのテーパリング
市場では景気回復に伴うインフレを警戒してECBが金融政策の段階的な縮小に踏み切る、あるいはそのプランが示さるという見方が増加しています。
金融引き締めは景気の過熱感を防ぐものですが、景気の後退に導く可能性も秘めるものです。
それだけに市場ではどういった出口戦略が示されるのか注目を集めています。
ECBの要人からは「ECBの金融政策は、ユーロ圏インフレが他地域よりも低いため、より辛抱強くなる」と煙を巻く発言も出ています。

ユーロ圏の行動制限緩和が始まりつつあることは、テーパリング開始の思惑を高めています。
ECBはユーロ圏の統括団体であるため、どこまで地域性に配慮した出口戦略を打ち出せるのかという懸念点も付きまといます。
すこしうがった見方をすれば、テーパリングに関して各国の思惑のズレが鮮明になるという懸念もあります。
現在のEUではドイツ・フランスが非常に強い影響力がありますが、東欧諸国を中心に経済基盤が弱い地域の声をどこまで取り入れるのかという根源的な問題も表面化しそうです。
まとめ
EUは連合体であるため、意思決定と政策実行までに各国の思惑が入り乱れるため、大胆な政策を取りにくいとされてきました。
新型コロナウイルスという脅威から各国の一致した行動が見られましたが、平常時に戻りつつあり、その結束にほころびが見えつつあります。
トレーダーとしてはECBが政治問題になるのを避けるため、ささやかにテーパリングしてくることが考えられるため、発言内容を精査する必要がありそうです。

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