アメリカ議会がバイデン氏の大統領選勝利を正式に認定しました。
これによってアメリカの政権の移行が確定したことになります。
これまでトランプ大統領は選挙の結果について異議を唱えており、その混乱というリスクは回避された形です。
これに為替相場は大きく反応を見せています。
アメリカ大統領選挙と為替相場
アメリカ大統領選挙は2020年の大きな関心事でした。
アメリカの大統領選挙は史上まれに見る大接戦となり、民主党の候補であるバイデン氏が僅差で勝利を収めた形です。
これに対してトランプ大統領は「選挙には不正がある」との主張を繰り返していました。
そういった中で投資家の中には「アメリカ大統領選挙をめぐって泥沼の法廷闘争になるのでは？」という懸念やそれによって重要な政治判断が遅れるのではないかというリスクが付きまとっていました。
しかし今回の議会での承認を受けて、バイデン新大統領が誕生する見込みで政治的には民主党の経済対策案が正式導入される見込みです。
トランプ大統領も秩序だった政権移行を表明したことで投資家のリスク要因は解決された形です。
これによって為替相場としてはドル高が進行しています。
ドル買いの流れよってドル円相場は前日高値を上抜けて103.70レベルまで買われています。
ユーロドルもドル買いの圧力に押されている形で1.23台割れから安値を1.2245レベルまで広げています。
まとめ
投資家として「アメリカの政権移行」という一つのリスクが解決したことで、ドルのリスク要因の一つが無くなったことでドルが買われるという素直な反応を見せています。
ただアメリカの財政状態を鑑みるとリーマンショック以上の財政赤字に見舞われており、ドル安となる要因が満載です。
バイデン新大統領もトランプ大統領と比べるとリベラルな政策を導入するものと思われるため、これまで以上に財政出動となる可能性も高く、このままドル高になるか言えばそうはならないという見込みの予想が多いです。
そのため個人投資家としても今回のドル高はご祝儀的なドル高として一時的なものとして捉えるべきだと思います。
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