FXトレード大儲けした伝説的なトレーダーとして「ジョージ・ソロス」という人物が有名です。
今回はジョージ・ソロスの経歴と最も有名になった「ポンド危機」について解説していきます。
イングランド銀行を潰した男

ジョージ・ソロスは1930年にハンガリーに生まれます。
ハンガリーは第2次世界大戦の戦場となった国の一つではありますが、ジョージ・ソロス自身も青年期に戦争を経験し、ハンガリーを出国する決意を固めた要因は戦争でした。
その後アメリカにわたり1970年にジム・ロジャーズとともにクォンタム・ファンドを設立し、ヘッジファンドとしての活動を開始します。
ファンドは1973年からの10年間で4200%というとんでもないリターンを出してソロスの富の大部分を形成しています。
ジョージ・ソロスの名を高めたのはポンド危機です。
1990年代初頭のイギリスは、1989年の東西ドイツ統合や欧州経済共同体の域内資本移動活発化による資本流出、欧州各国の不況、イギリスのサッチャー政権を初めとした各国政府の財政健全化策の影響等によって経済成長が後退し、失業率が上昇を見せ始めていました。

それまで非常に強い通貨として知られ、戦前では基軸通貨であったポンドにも陰りが見え始めたのです。
1979年のEMS(欧州通貨制度)で設置されたEU特有の域内通貨の目標為替相場制にイギリスは加盟します。
ユーロ導入前、多くのEU加盟国が採用していた「各通貨が互いに一定の範囲内で変動するシステム」であり、中心レートを設け、相互に2.25%の変動幅内に安定させる介入義務を負うというものでした。
そのため、どちらかの方向に為替が動こうとした際には為替介入や金利変更を行うことで相場を誘導するものでした。
イギリス政府は、経済状態の悪さから金利を切り下げるべき選択に迫られていました。
しかしそれはポンドの下落を意味するものであり、ERMからも撤退することとなるものでした。
この事態に対してジョージ・ソロスは、92年9月15日、70億ドル相当のポンドを売り浴びせます。

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