世界的にコロナウイルスワクチンの接種が始まり、コロナウイルスの感染拡大というリスクからは解き放たれつつあります。
アフターコロナの世界を見据えて、発展途上国の高成長に目が行きがちな雰囲気も出てきました。
発展途上国の中で注目を集めるのはトルコです。今回はトルコ経済の今後について考察していきます。
ワクチン相場もリラの上昇は一服か?

トルコの新型コロナウイルス感染者の減少傾向が見られます。
12月に1日で3万人を超えていた新規感染者の数は、足元で8000人程度まで下がっています。
政府主導のワクチン接種プログラムも順調です。
コロナウイルスのコントロールはトルコ経済には追い風になる材料ですが、生産活動再開へ向けての原料となる資源価格の高騰は頭の痛い材料です。
銅、鉄スクラップ、ニッケル、リチウムなどの金属に加え、小麦やトウモロコシなどの穀物価格も上昇しています。
これらの価格高騰はトルコのような新興国でインフレ上昇圧力を増大させ、通貨下落を加速させるという悪循環を作ってしまう恐れがあります。
トルコはエルドアン大統領の影響もあり、インフレ対策となる金利引き上げに遅れています。
そのためトルコ経済のインフレ影響は深刻なリスク要因の一つかもしれません。

エルドアン大統領はイスラム金融を理想としており、金利引き上げには強硬に反対していました。
トルコ中銀は、2月18日(木)に行われた政策会合で、政策金利を据え置きました。
これらの政治的背景からもトルコは政策金利を据え置く公算が高く、能動的に金利引き上げを行えるのかという点に市場の注目が集まっています。
まとめトレーダーとしてはトルコの金融社会が透明性ある措置を取れるのかという部分は非常に気なる部分です。
エルドアン大統領の権力が非常に強く、金融政策としては正しくてもエルドアン大統領が反対すれば実施できないではないかという懸念が大きいです。
しかし経済成長率など魅力的な部分もあります。
トルコを扱う際には、政治的なリスクも十分考える必要がありそうです。

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