市場の期待は金融政策の利上げ観測によって高まる中で、コミュニケーションがうまく行っていない印象が強いのがイギリスです。
投資家の多くがイングランド銀行の11月会合での利上げを予想していたが、結局は金融政策委員会では現状維持となりました。
今回はそんなイギリス情勢についてフォーカスしていきます。
利上げ期待も・・・
イングランド銀行は11月の会合で利上げを見送りました。
これを受けて市場では失望が広がっていますが、イングランド銀行としては景気が想定通りに推移すれば「向こう数カ月で利上げが必要になる」と表明しており、近く引き締めに転じる可能性を排除していません。
気になる景気状態についてですが、7-9月期GDPは前期比+1.3%と、個人消費の回復にも後押しされ2期連続のプラス成長となるも、成長の鈍化が見られます。
また9月末に政府の雇用保護制度が終了したことを受けた労働市場の状況を引き続き注視すると表明しており、10月の雇用関連の指標については注目が高まっています。
ベイリー総裁は「金利は市場が示唆するほど前のめりに上昇していかない」と投資家を説得しようとしている一方で、「物価上昇観測が賃金上昇につながっていると判断されれば、利上げで対応する」とインフレリスク高進への警戒感も強めています。
インフレについてはエネルギー価格の高騰による一時的なものであるという見方を示していますが、その主張に正当性が認められるのか、これからの経済指標次第だというところです。
ポンドはここのところ神経質な動きとなっており、ポンド円では円高傾向になってきています。
これは現在のイングランド銀行と市場の不信が招いている部分もあり、ポンド売りになっているとも考えられます。
まとめ
イギリスについては早い段階での利上げが期待されていただけに、失望感が広まっていますがそれ以上にイングランド銀行の動向に不信感を抱く投資家も多くなっています。トレーダーとしてはまさに神経質な動きには警戒したいところです。それほど大きなニュースでなくても為替が反応する可能性は高いです。

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