「強いドルは国益にかなう」という言葉はアメリカ政権の伝統的な為替政策です。
今回はこの「強いドル政策」について解説していきます。
アメリカの伝統的な政策であるため、現在でも大きな影響力を持つ、キーワードでもあります。
そもそも強いドル政策とは?
強いドル政策が登場したのは1980年代にまで遡ります。
1980年代前半の大統領であるレーガン大統領は「レーガノミックス」と呼ばれる経済政策を行います。
この政策は、大規模な減税と産業界への規制緩和、軍事支出の増大を組み合わせたものです。
レーガノミックスによる減税と政府支出の増大は、おおいにアメリカ景気を刺激することになりました。
不況と物価上昇に苦しんでいたアメリカ経済は1983年ごろから見事に持ち直したわけです。
しかしレーガノミックスは新たな負の側面をもたらしました。

1970年代からアメリカ国内として貯蓄よりも消費を好む国民性は存在しました。
これがレーガノミックスによって更なる「過剰消費社会」を作り出し、ついにはアメリカ国内だけでは生産量が追い付かない状態となったのです。
そのため、外国からの輸入に頼る経済構造となってしまうのです。
これにより80年代に入って貿易赤字は急速に膨んでいったのです。 財政面では巨額の減税や軍事支出の増大を行ったために、財政収支の赤字も一気に拡大しました。
財政赤字を補うために国債を発行し、その国債の引き受け先を探すため高金利を維持するという状態が続きました。
いわゆる「赤字体質」となったのです。 高金利であり、輸入の貿易赤字を圧縮するためにもドル高政策、「強いドル政策」に舵を切ったのです。
こういった経緯からドル高のメリットを目的として強いドル政策を導入したわけではなく、レーガノミックスの結果ドル高になったというのが正しい表現であることがわかります。
レーガノミックスによる功績も大きく、ドル高は強いアメリカの象徴であるように祭り上げられていくのです。

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