ユーロ市場では「ユーロ高ドル安」というものに対する対応がキーポイントとして注目されています。
特にユーロを管理するECBがどういった対応をするのか、どこまで許容するのかにトレーダーの関心が集まっています。
今回はユーロ市場の動向について考察していきます。
ECB動向と要人発言
まずはユーロの現状ですが、昨年ドルに対して約9%上昇しています。
11、12月に合わせて5%近く値上がりしておりユーロ高は否めません。
当然ですが、通貨の価値が高まれば輸出産業には不利に働き、国際競争力を下げる要因となってしまいます。
ECBは新型コロナウイルス危機を通じて政策金利を据え置き、景気刺激を債券購入と条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)に限定して行っています。
ユーロ高に対応するために金利政策を行うのかというのが注目ポイントです。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁はわれわれはもちろん、非常に注意深く見守っている」と述べた上で「まだ利下げ余地はあるが、もちろん全体的な金融政策姿勢との兼ね合いにおいて判断することが必要だ。
金融政策姿勢は資産購入、TLTRO、フォワードガイダンスなど多様な手段によって決まる。
これら全てが作用してくる」とインタビューに答えています。このインタビュー内容から少なくともユーロの利下げという選択肢があることを示しています。
結局のところどういった対応を取っていくのかについては具体的には語らず、口先介入でユーロ高を是正したいという思惑が透けて見えます。
まとめ
ユーロ高という流れについては市場のトレンドとしては明確ではあります。これには投機的な動きが乗っているとも考えられます。それによって積みあがったポジションが、ECBの動きをきっかけに一斉に決済されるというシナリオも考えられます。ただしECBは基本的には慎重な動きをとる中央銀行であり、電撃的な動きというよりも要人発言をメインとする口先介入がメインとなってきそうです。
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