リスクオン、リスクオフという言葉はリーマンショック以降によく使われる言葉となりましたが、現状市場の雰囲気としてはリスクオンムードです。
様々な要因がありますが、まずは新型コロナウイルスのワクチン完成が近づいてきたということです。
今回は世界的なリスクオンムードと為替相場について考察していきます。
リスクオンムードとドル相場

為替市場はリスク選好のドル安という流れが強くなってきています。
新型コロナウイルスのワクチン開発が主な原因です。
新型コロナウイルスの影響が強く意識される局面では「世界最強の国のアメリカが発行するドル」が一番の信頼性を誇り、だからこそドルが買われドル高という流れでした。
つまりは「リスクオフのドル高」という形です。
しかし現状は新型コロナウイルスに人類が勝利しそうな段階まで来ており、そうなってくるとドルが売られるというのが今の為替相場です。
アメリカ国内を見てもアメリカ追加経済対策やインフレ期待などもあり、なおかつ利上げにつながる公算は小さく、FRBのゼロ金利は当面維持されると見られていることも大きな要因です。
ドルが売られている余波を受けているのはユーロです。ユーロドルはユーロ買いが加速し、一時1.2175ドル付近まで上昇する場面もありました。
ユーロを発行するECBはユーロ高を警戒していますが、現実的にECBが取れる手段は少ないと見ている市場関係者も多いです。
ECBはインフレ目標達成に難航しており、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了後に量的緩和をどのように継続するかも不透明です。
まとめ
今回はドルとユーロを取り上げましたが、為替相場は当然ですが相対性の中で値動きが発生するということを再認識するべきです。
これは当然のことですが、ユーロにとってのユーロ高は自らの要因で発生したというよりは、アメリカの要因でユーロが相対的に買われていると見るべき局面です。
こういった事例は為替相場の中ではよくあることです。そのためトレーダーは常に視野を広く持つことが重要です。

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