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原油価格と為替レートの相関性~後編~

原油価格は重要指標

原油価格とアメリカドルについても見ていきましょう。

基本的には原油価格とアメリカドルの相場は逆相関の関係にあると言われています。

それはアメリカは原油生産を行っていますが、自らの消費量を賄いきれず現状では最大の原油輸入国になっているためです。

そのため原油価格が上昇すればその分、コスト高になるためアメリカとしては良くない状況としてアメリカドルは売られるということです。

しかしこの関係性は崩れつつあります。

シェールオイルというものを聞いたことはありますか?

シェールオイルはアメリカが積極的に開発を進めている新たな原油精製で、石油を微量に含んだ砂から石油を抜き取るというものです。

これによりアメリカは輸出国に転じ、原油高はむしろアメリカにとっては利益になるというものです。

のため原油高になればアメリカドルが売られるという単純構造ではなくなってきているのです。

原油価格という意味では、産油国でつくる組織のOPECの存在が重要視されますが、近年ではOPECの生産量調整による価格の調整が効かなくなってきた印象があります。

これはOPECに加盟しない原油産出国の影響によるものです。

原油は確かに戦略物資ですが、それに命運を握られないように原油消費国も工夫してきたと言えるのだと思います。

とはいえ、世界経済が拡大期には原油の需要が上昇することが考えられ一定の圧力を持つ組織だと思います。

最後に日本にとってはどうなのかという点で考えていきますが、日本は原油についてはすべて輸入に頼る国であり原油価格の上昇はプラスの材料とは言えません。

そのため日本円が売られるということは考えられます。日本円を売ってカナダなどの原油産出国を買うという戦略は成り立ってきます。

初心者トレーダーにとっては為替相場以外の指標を見ることはなかなか難しいことですが、原油価格は度々話題となることになるものであるため時折チェックするとトレード成績を向上させるかもしれません。


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