皆さんは「IMF」という組織をご存じでしょうか？IMFは国際通貨基金とも呼ばれ、国際金融、並びに、為替相場の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関です。
FXは為替トレードを行う投資法であるため、為替を取り扱うIMFとは非常に深い関係性にあります。
今回はIMFの役割と活躍した事例について解説していきます。
そもそもIMFとは？
IMFは為替相場の安定ということを目標に結成された組織で、加盟国は180か国を超える国連の組織です。
国際金融や為替について各国間の協力と調整を行う組織です。
と言っても非常に難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「為替の急激な変動による混乱を抑える」ということです。
歴史は第2次世界大戦前に遡ります。
当時は国際金融や為替を管轄する国際機関は存在しませんでした。
そのため各国間では通貨の切り下げ競争が起こり、一部の国は経済混乱を乗り切るために軍拡と侵略へと走り、第二次世界大戦が引き起こされたという歴史を持ちます。
つまりは第2次世界大戦の要因の一つとして「国際金融の混乱」というものがあったわけです。
第2次世界大戦後、こういった悲劇を繰り返さないために、IMFのような機関が発足したことになります。
例えば発展途上国の債務超過などへの対応でIMFが良く登場します。
債務超過の国の場合、信用度が著しく低下した状態であるため、新たに債務を発行したとしても買い手がつかないという事に陥ってしまいます。
そこでIMFがその国に対して債権を引き取ったり、直接融資を行うといったことを行い財政再建を促すわけです。
ただもちろん無条件にそういった支援を行う訳ではありません。
これらの支援を受けるためにはIMFが厳しい条件を国に突き付けるわけです。
例えば公共料金の引き上げや増税政策です。
国の収入を増やして財政再建を行わせようとする訳です。
もちろんこれらの政策は国民に痛みを伴うものとなりやすく、反発を受けることも多数あります。
トレーダーとしてはIMFが登場するということは非常に問題が大きくなっているというこを示しています。
IMFは国際機関なのでこの文言出てきたときは非常に大きな問題であることを意識するべきです。
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