ファンダメンタルズ

8月のISM製造業景気指数

アメリカの8月のISM製造業景気指数が公表されました。

結果は56.0と2ヵ月連続で改善し、景気判断の分岐点である50を3ヵ月連続で上回っています。

アメリカ経済は実体経済としてコロナショックから立ち直りを見せているという観測も強まっています。

アメリカ経済の状態と為替相場について考察していきます。

アメリカ経済とアメリカ政治

8月のISM製造業景気指数は56.0と2ヵ月連続で改善し、アメリカ製造業のセンチメント改善が安定化していることが示されています。

市場にサプライズを与えたのは、新規受注や生産が60を超える強さを維持したことです。

前回7月分も60台に上昇し、今回はその反動が出る可能性も警戒されていましたが、旺盛な新規受注状態を示した格好です。

一方、雇用指数については、依然として50を下回る水準で推移しており、アメリカ製造業が採用に慎重になっている様子を示してはいますが、4ヵ月連続の改善ではあり雇用に関しては回復が見込めるというのが市場の見方になりつつあります。

このようにアメリカ経済自体は復調の兆しを見せていますが、それらの足を引っ張る形なのがアメリカ政治です。

11月の大統領選挙を見据えてアメリカ国内の分断が目立っており、どちらの候補が勝利したとしても国民の団結という結果にはつながりそうもありません。

またトランプ大統領の再選へ向けての「強いアメリカ」アピールが実体経済へのマイナスポイントとして働くことも懸念されています。

そのため為替相場も一旦は上向きましたが、上値が重いです。

まとめ

為替市場の大方のシナリオとしては少なくとも大統領選挙までは現在のドル安トレンドが続くと見られています。

今回のように市場予想を裏切るような好結果の経済指標が出たとしても、このトレンドを打ち破るには至っていません。

そのため個人投資家としても現在のドル安トレンドに乗るような形でトレードを進めていく方向に考えるべき局面です。

ある意味良い指標はポジションを持つチャンスのタイミングかもしれません。


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