FX

リーマンショックの陰で起こったオージーショック 後編

オージーの神通力

話が少しそれましたが、そのときオーストラリアドルはどうなったのかということですが、「円高、オーストラリアドル安」の方向に大きく振れます。

リーマン・ブラザーズの破綻からすぐに金融市場が大混乱となったわけではなく、世界的な株暴落はそれから約半月ほど後、10月に入ってからでした。

ただオーストラリアドルは例外的な動きを示し、9月末までに82円まで続落、すでに9月の高値から10円以上も大幅に下落していました。

10月に入るとさらに転がり落ちるように下落していきます。

とくに、10月6日と24日は、たった1日で10円以上の大暴落となり、54円台まで下落したのです。

オーストラリアドルはそこまでジワジワと上昇傾向にあり、2000年の50円台から7年かけて100円台に乗せていました。

しかしリーマンショックに絡む下落で一気に3か月で50円台に下落してしまったのです。

ではなぜそこまで100円台にまでオーストラリアドルは上昇していたのか考えることがFXにおいては重要です。

オーストラリアと言えば資源国であり、豊富な鉱産資源に恵まれています。

鉱産資源がたくさん使われる状況がオーストラリアには追い風となるわけです。

リーマンショック以前の2000年代前半からBRICsに象徴される新興国の台頭が目立っていました。

新興国の台頭は、それだけ経済発展をするわけですので資源の要求量が多くなっていたということになります。

つまりじわじわとオーストラリアが国として有望な国であると評価されやすい状況にありました。

だからこそ7年もの長い時間をかけて上昇していたとも言えるのです。

しかし世界的な金融危機であるリーマンショックによって世界経済は停止し、オーストラリアの魅力は吹き飛びました。

それによってオーストラリアドルの通貨価値が暴落したとも考えられるのです。相場を見る上では派手な動きであるショックに目が行ってしまいますが、そうなる以前の環境なども重要な部分です。

これからトレーダーとして腕を挙げていくためには、こういった過去の事例をしっかり学習していく事が重要で、現在のトレードに必ず活かせるものとなっていくと思います。


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