ファンダメンタルズ

イギリスのスコットランド独立運動

イギリスではコロナワクチンの接種が順調に進んでおり、すでに全国民の約半分がワクチンの1回目の接種を終え、先進国のトップを走っています。

コロナに関しては非常に先を行く国ですが、国内では気になる火種が注目を集めています。

今回はそんなイギリス情勢にフォーカスしていきます。

スコットランド独立運動

イギリスは歴史的にはイングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4つの国が連合として今のイギリスを形成していますが、現在でも国民感情の中にはそれぞれに独立意識が根付いています。

サッカーなどではそれぞれの協会が代表チームを出すという事にもなっています。

そういった地盤を抱えるイギリスではそれぞれの独立志向は頭の痛い問題です。

今回はその中でスコットランドの話題ですが、イギリスからの独立を目指すスコットランド民族党(SNP)など「独立派」が議会選挙において過半数を確保するかが焦点となっており、英国の分裂を阻止したいジョンソン政権にとって大きな政治イベントです。

もしも独立派が圧勝すれば独立を問う住民投票実施への圧力が高まることが考えられます。

また独立派の主張としては、「イギリスから離脱し、EUに再加盟する」というものであり、EU離脱を苦労して成し遂げつつあるジョンソン政権からは受け入れられない内容です。

スコットランドの選挙結果によってはジョンソン政権は打撃を受けることになり、イギリス経済に少なくない混乱を与えることは容易に想像できます。

ポンドとしては下落要因、場合によってはショック的に下落する可能性も秘めています。

まとめ

イギリスではコロナワクチンの積極的な接種によってアドバンテージを誇っていますが、スコットランドの独立問題は国内問題として非常に大きくなる可能性を秘めています。

イギリスがどこへ向かうのかトレーダーとしても注目したい局面です。

政権にとっても大きな痛手となることも考えられ、また混迷のイギリス政治に戻るのか個人的にも注目したいです。


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