ファンダメンタルズ

イギリス情勢とポンド

イギリスはEU離脱問題で揺れ動いていますが、為替相場としてはイギリスが発行するポンドが大注目となっています。

特にイギリスのジョンソン政権がEUに対して厳しい態度で対応していることが、ポンドの大きな動きになっています。

今回はイギリスの対外問題と、それによるポンド動きについて考察していきます。

離脱交渉とイギリス

ジョンソン首相はEUが予定している10月15-16日の首脳会議を念頭に、イギリス・EU通商協定の交渉期限を10月15日に設定すると発表しました。

イギリス・EUの通商交渉が続いているものの、双方の主張の間には大きな隔たりが埋まらない状況が続いています。

ジョンソン首相は10月15日までに合意できなければEUとの自由貿易協定(FTA)は締結されないものと受け入れ、先に進む必要があると表明し事実上の決裂もやむなしという判断です。

「合意なき離脱」への懸念が強まったものの、これは協議決裂の可能性をちらつかせることで、EUが先に譲歩するよう圧力を掛けるジョンソン政権の作戦との見方も少なからずあります。

イングランド中銀金融政策会合では、金融政策の据え置きが見込まれていますが、ジョンソン首相が「合意なき離脱」もいとわない姿勢を打ち出していることで、英経済の先行き懸念が強まり、BOEが今後マイナス金利を導入するとの見方が再燃しています。

もしも導入された場合には為替市場にはショック的な動きが発生することも十分考えられ、トレーダーとしては目が離せない状況になりつつあります。

まとめ

イギリスとEUの離脱交渉は難航しており、現状では時間だけが過ぎて両者にとって得るものの少ない状態になっています。

イギリスは合意なき離脱となれば、より一層の対外諸国との関係強化ために動いてくることは必至です。

ジョンソン政権はEU離脱を命題として抱えていますが、スムーズな離脱からのイギリスの再出発とはならなそうで今後もポンド市場はボラティリティの大きい通貨としてトレーダーの注目を集めそうです。


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